西暦2000年頃から転職に対する考え方も変わりはじめ、転職する理由もスキルアップのためだったり、今より良い条件を求めたり、夢を叶えるためだったりさまざまです。
ちなみに2019年の転職者数は351万人で過去最多の数となっております。
転職が身近のものにあることは確かですが、だからと言って転職するべきなのか、そして転職を何度も繰り返してもいいものなのでしょうか。
まず転職を繰り返す人には以下の3つの要素のいずれかに該当する人が多いです。
・現状に満足できず、変えたいと思う人
職場に何かしらの不満を感じ、転職することで環境が変わり、満足できるような働き方ができるのではないかと考える人です。
・困難を逃げる人
仕事をしていると必ず困難な場面に何度も遭遇します。それは大なり小なり、人によって度合いは異なります。そんな困難に対して辛抱できずに新しい環境を求める人や、現在の職場にいながら改善しきれない人がこれに該当します。
・職場に適応できない人
職場と自分の性格や能力のミスマッチが多大にある場合です。例えば自分の保有する強みが活かせず、逆に苦手分野を求められる
職場では自分のよさを発揮することができませんよね。また人間関係の問題でまわりと合わないなんてのも当てはまります。
他にも精神や身体などの障害から職場に適応できないケースもあります。
転職を繰り返している方は上記のいずれかにはあてはまっているかと思います。
では同じ職場で継続的に働いている人はというと基本的には上記の逆にはなります。
・我慢強い、粘り強さのある人
・現状を幸せに思える人
こういう人は他の環境においても幸せ、満足と感じることが多く、その人自身の性格が明るかったりプラス思考だったりで幸せな環境に変えていく力のある人が多いです。簡単ではありませんが現状幸せに感じなくてもそういう性格に変わることで幸福感、満足感を感じれるようになる可能性はあります。
・適応力のある人
職場で求められるスキルが高かったり、人間関係の形成やストレスコントロールが上手い人を指します。
あとこれらは逆というわけではないのですが
・仕事を割り切っている人
仕事内容や条件にこだわりがないこと。好きを仕事にしたいとか仕事で感動したいなどといったことは求めず「仕事は仕事」「仕事は楽しいものではない」といったような仕事に対して期待はせず割り切った思考の持ち主を指します。
・真面目な人
真面目な人全員を指すのではなく、日本人特有の昭和時代からある「新卒で入社した会社で定年まで働く」という考えを持っている人を指します。
・行動力のない人
転職した人ならわかると思いますが転職は行動力がいります。フットワークが軽い人はそうは思いませんでしょうが多くの人にとって転職することというのは、言いにくい退職の言葉を上層部に伝え、退職までの間引継ぎをし、いろんな人に挨拶をし、新しい職場を探し、新しい職場に慣れていくという一連の流れをしなければならず大変行動力のいるものになります。
これらが苦痛で退職したいけど今のお仕事を続けるという人は多いです。
みなさんはどれに当てはまっているでしょうか。
ここでお伝えしたいのは仕事を続けるのが正しいとか転職するのか正しいとか一概にどちらがいいとは言えず、適職・天職診断サービスを受けていただかないと私はどちらの判断が正しいかは推測できないです。
そして社会に貢献するような仕事を続けることはもちろん立派なことですし、転職して新しい働き方で社会に貢献することも立派なことです。
ただここで一つお伝えしたいのは転職を繰り返すということは日本における採用面接では非常にマイナスポイントになり、採用されにくい現状はあります。
アメリカでは転職を通じていろんな経験をすることを評価しますが、日本では会社の採用担当はその人が長期間勤めてくれるかというのをとても重要視します。
それは採用担当として評価されるためにもですし、長く働くことで少しずつ会社に利益をもたらしたくれる存在になると考えるからです。
やはり短期間に転職を繰り返していたらまた転職する可能性は高いです。だってこれまで短期間で退職したという確かなエビデンスがあるからです。
なのでそういった意味でも気軽に何度も転職を繰り返さないほうがよいです。
時間をかけて考えて、明確な自分のやりたい仕事が見つかりそれが今の職場で実現が難しいのであれば転職をしてもよいと思います。