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天職と在宅ワーク

天職を考えるときに在宅ワークで働きたいと思われる方もいらっしゃいます。

特に会社勤めで人間関係に疲れ、人間関係のない在宅ワークに憧れるという方は多いです。隣の芝生は青くみえるということわざはまさにその通りです。


しかし一般的に在宅ワークで働くことは不安要素がいくつかあります。

以下まとめました。


・正社員、パート等の雇用契約を結ばない業務委託契約での働き方は月に10万も稼げない人が多く、よっぽど優秀で頑張れる人は稼げる。また業務委託契約の場合給与が安定しません。会社勤めだと給与は安定していた人が多いですが常に給与が安定しないことで不安を覚え体調を崩す人もいます。


・自己管理能力は必須。勤務時間に制約のない業務委託契約は特にです。業務委託契約の場合、自分のペースでできるし、サボるのも自由です。パソコン作業も作業姿勢は自由です。そんな環境の中でも継続的に集中して作業をする必要があります。何かしらの自主勉強を家で頑張れていた人は自己管理能力に優れています。


・実は体調を崩しやすい人も多い。精神疾患のある精神障害者を例に挙げると、仕事をせず家で自由に過ごしている精神障害者の方が、このままではいけないと思い、障害者就労継続支援施設で週5日9時から3時まで簡単な作業をするようになりました。

すると生活リズムが整い、体調も良くなり、性格も以前より明るくなりました。

週に何回か決まった時間に外に出て、人と関わりながら仕事をする。仕事としてやらなくてはいけないことがある。こういう一連の工程があることは生活リズムが整い、脳も活性化され、体調や気持ちの安定につながります。これは健常者でも言えることです。

ただし外に出て働くことで過度のストレスになる場合は逆に体調を崩します。


・想像以上の孤独。長期の休みで何日も人と関わらず過ごした経験はありますでしょうか?それがずっと続くのです。今まで外で働いていた人にとっては在宅ワークの方が楽と思いがちだけどいざ始めてみると孤独すぎて戸惑う、合わないという人も多いです。仕事で電話をすることがあるのであれば良いですが、現代の在宅ワークはメールでのやりとりが多く孤独感を抜け出しにくいです。



・劣等感

外に出て正社員として働いてないことに劣等感を感じ自信を持てなくなる人がいます。でもこれは間違った認識で、在宅だろうと会社勤めだろうと仕事をしていることに変わりはなくどちらも価値のあることです。


・会社勤めに戻ることが難しくなってくる

在宅ワークだけで何年も仕事をしたけど給与面や仕事がなくなる等事情があって、会社勤めに戻りたいとなったときにいろんな難しさがでてきます。

まず会社勤めへの耐性がとても悪くなります。長年自由に在宅ワークしていると会社に決まった時間に勤め、上司の指示を受けたり社内の人間関係形成等にストレスを感じやすくなります。

また会社側としても在宅ワークや自営業をやられていた方は採用したがらないです。扱いにくいと思われることが多いからです。



そういったさまざまな問題があることから、私はそれでも在宅ワークを希望する人には週に2回くらいは外で働くことやコアワーキングスペースの利用をオススメすることもあります。